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About Architecture
三秋ホール
設計:手嶋保 建築事務所
がらんどうと縁側
「三秋ホール」と名付けられたこの建物は、材木会社・共栄木材のショールームを兼ねたミーティングスペースであり、レクチャーやギャラリーなど多様な用途に使われる。ホールと縁側は、「がらんどうと縁側」の構成である。遠く四国伊予の山々を望むことができる崖に面して建ち、コンクリートスラブの広縁の一部が大きく跳ね出している。室内には集会用にベンチとスツール、それからミーティング用の丸テーブルを新たにデザインした。ベンチは積み重ねると大テーブルとして使用できる。講演会場として使用された後は簡単に懇親会場に早変わりし、片付けも容易である。
床と屋根、可変の設えだけによるこの空間は、本源的な意味で日本建築の質を持っているのではないかと思う。(手嶋保)

写真:西川公朗
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